たった3回、されど3回。
今日ソウルに着いて、弘大付近を歩くと、不思議と知らない街ではなかった気がした。
初めてきた時は、右も左も何もわからず、ただただ右往左往していたのに。
この2ヶ月で3回目の韓国/ソウル。

前回宿泊した部屋にメガネを忘れたのだ。
調べたら、先に今日の宿に行くよりも、忘れ物を先に回収するほうがずっと近いみたい。
3週間ぶりに降り立った弘大駅。
駅の中も、宿への道も、全てが記憶にある。
ただ違うのは、街の、僕を迎えてくれる表情。
気のせいなのだろうかとか考えながら、スーツケースを引っ張る。
途中で、気になっていたカフェが目に入る。
ここも変わってない。
「そりゃそうか、何をバカなことを考えているんだ」と思いながら歩いた。
今日こそは入りたいなと思って、勇気を振り絞って、一回外から眺めてみる。
店員さんと目があって、「入りなさい」って言われてるのかなとか勝手に考えてみたり。
小心者の僕は、カフェひとつに入るのも意外と勇気がいるのだ。


韓国語は全くわからないので、申し訳ないなと思いつつ、英語で話す。
普段は大きいな声で話すのに、こういう時は小さな声で恥ずかしくなる。
案の定、店員さんに聞き返される。
アメリカーノが珍しく4種類の味から選べて、僕はサワーテイストを選んだ。
韓国のアメリカーノはひたすらに薄い印象があるのだが
このカフェは少し違く、ちゃんと美味しく、でも不思議な香りもした。
대충유원지 카페
📍37 World Cup buk-ro 6-gil, Mapo-gu, Seoul, 韓国
Google Mapsリンク
コーヒーを待っていると、スピーカーから聞き覚えのある言語の歌。
J-popが流れていた。
paris matchの東京ベイという曲らしい。
異国のカフェで自分の国の知らない曲と出会う。
この曲も日本で聴いていたら、僕の耳には入ってこなかったかもしれないし、
また違った感じ方になるかもしれない。
こういう遭遇があると、なぜだか急に日本が誇らしく感じる。

小一時間程、本を読んだ。
「平場の月」
初めてのレイトショーで、初めてソロ映画デビューだったのだが、
実はこの作品だった。
どうせ飛行機の中も暇を持て余してるだろうし、少し原作を読んでみたいなと思って、
買ってみたのだ。
映画を見てから原作を読んでいるからかもしれないけれど、
映画と原作のイメージが全く違わない。
「あのシーンだよなこれ」とか思いながら、時々にやけてしまう。
ちなみに、この作品の一番印象に残っているのは
「青砥って、なんかちょうどいいんだよね」っていう須藤の一言。
僕も誰かの「ちょうどいい人」になれたらななんて不意にも思ってしまったから。
ちょっと頑張っちゃうんだよね。よく見せようとしちゃう。
だから昨日、好きだった人に振られたのかななんて。
でも、「そうじゃなくていいんだよ、もっと自分でいていいんだ」って思わせてくれた、そんな一言だった。
気がついたら、辺りが暗く、寒くなっていた。
12月の韓国は0度近くまで冷え込む。
幸い、今日の最高気温は5度らしいが、それでも夜は寒い。
さぁ何を食べようか。
韓国の一人飯ほどハードルの高いものはないのではと思うほど、韓国で一人ご飯は難しい。
と思ったが、以前にBRUTUSで特集されていたうちの1つを思い出す。
無化調で体に優しく、一人でも入りやすい定食屋さんと書いてあったけな。
白い息を吐きながら、巨大な黄色いスーツケースを引っ張って15分は歩いたかな。
思ったより大きな、今どきの雰囲気を醸し出しているなというのが最初の印象。
中に入ると、しばらく店主さんは忙しそうにして出てこなかった。
やっと来てくれて注文しようと思ったけど、全く決まってなかった。
とりあえず、カルグクスのお店だったので、カルグクスを。
そして、餃子半分とビール。
なにやら地元のクラフトビールらしい。
「韓国で1位のクラフトビールがすでに手に入らない。
このビールはコンテスト2位だったから、実質1位だよ」っていささか無理があるなと思いつつ
たまには1人でビールでもと思い注文してみる。

料理はとても美味しく、店主さんが気さくで、何より1人でも入りやすい。
これはたまげた。
今の所、僕ランキング暫定1位は確実である。

いつかまだ来よう。
会計の時に、店主さんが何かを言っている。
多分、「美味しかった?」と聞いていたと思うので、「ベリーグッド、ナンバーワン イン コリア」と答えて、グーして店を後にする。
トゥーリバン(Toulban)
📍 Mapo-gu, Seoul
Google Mapsのリンク
なんと満足感のある1日目なんだろうか。
さぁ明日はどんな日にしよう。

